分散型のロールモデル
こんにちは。人事グループ・組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。
仕事におけるロールモデルは、誰か一人を思い浮かべるケースが多いかもしれません。一方で、ロールモデルとして見習う場所は1箇所とは限りませんし、強みは人によって異なります。そのため、複数のロールモデルを持つことも有効です。
この記事では、ロールモデルを複数持つような分散型のロールモデルについて解説します。
ロールモデルとは
ロールモデルとは、目標や模範となる人物のことを指します。特定の分野や職業において、優れた業績や行動を示し、他者がその人物を手本とする存在です。ロールモデルは、個人が成長や成功に向けた道筋を理解する助けとなります。
分散型のロールモデル
分散型のロールモデルは、ロールモデルを分散して複数持つ考え方です。異なるスキルセットや価値観、視点を持つ複数の人物から学ぶことができ、自己成長において多角的なアプローチが可能となります。
分散型のロールモデルの利点
異なる分野や役割で優れた人物をロールモデルとして持つことで、特定のスキルにとどまらず、幅広い能力や思考方法を学ぶことができます。例えば、技術的なスキルの向上には技術者のロールモデルが役立ちますが、リーダーシップや対人スキルの向上にはマネージャーやリーダーのロールモデルが有効です。
分散型のロールモデルを得るために必要なこと
複数のロールモデルを作るためには、積極的に多様な人との接点を持ち、学びを広げる行動が必要です。以下に、具体的な行動をいくつか示します。
- 異なる分野や役割の人と接点を持つ
- 多様なチームで働く
- 観察力を磨く
- 自己認識を高める
1. 異なる分野や役割の人と接点を持つ
自分の専門領域に限らず、さまざまな分野や役割で活躍している人との接点を増やすことが重要です。異なるバックグラウンドやスキルを持つ人々から学ぶことで、多様なロールモデルを得ることができます。
2. 多様なチームで働く
異なるスキルセットや役割を持つ人々と一緒に働くことで、多様な視点やスキルに触れることができ、ロールモデルを見つける機会が増えます。人事異動、短期の社内留学、部門横断のタスクフォースへの参加など、社内で利用可能な選択肢を活用し、異なるバックグラウンドの人たちと同じチームで働いてみましょう。
3. 観察力を磨く
日々の業務の中で、他者の行動やスキルに注目し、自分が見習いたいと思う部分を観察することで、ロールモデルになりうる人を発見しやすくなります。
4. 自己認識を高める
自分のスキルやマインドへの理解が深まるほど、特定のスキルやマインドで自分より優れた人を見つけやすくなります。一方で、自己評価が高すぎると、ロールモデルにできる他者を見逃す恐れがあります。